業  種:
  • 音楽関係

事業者名:なとり音造

本物の音を知っているからこそ出来ること

 

辰野町商店街に2020年9月にちょっと、、いえ、かなりマニアックなお仕事を開業した『なとり音造』の名取裕太さんです。
辰野町のふるさと納税にも『なとり音造』の
【魔改造】 あなた好みの魔改造真空管Bluetoothアンプシステムセット
が紹介されていますが、『音を魔改造』って??!!なんだろう!!

 

 

お店の中に入るとたくさんのスピーカー、ギター、ベース、収録機材などが綺麗に陳列されています。ここで名取さんの『魔改造』の手が加わり商品となってお客様の手に渡ります。もちろん、スピーカー、楽器などはお客様からの持ち込みも多くあるようです。

 

 

〈名取さん〉
「『魔改造』っていう言葉は、車やフィギュアやら色々な改造に使われる言葉なので、今は自分でやるときはその名前は控えて別の呼び方にしていて
Golden Age Vintage MODの頭文字をとって『GAV』という名前を付けています。
この『Golden Age』は、1950~60年年代にアメリカの音楽が最も華々しく輝いていた時代だったのですが、当時の黄金期の『Vintage 』(ビンテージ)の音に『MOD』(modification)改造、改良するっていう意味でその名前にしています。

 

 

現在手元の在庫には、1920~60年代くらいのパーツが多くあります。
Gibson、Fender っていう有名な楽器や音楽機材のメーカーさんがありますが、当時のGibson、Fender の楽器や音楽機材に使われていたコンデンサーというパーツを今の楽器やスピーカーなどの機材に組み込んで、ビンテージの音に近づけていきます。めっちゃいい音になります!」

 

 

〈名取さん〉
「ふるさと納税での『魔改造真空管Bluetoothアンプシステム』はオーディオアンプとスピーカーなんですが、見た目はかっこいいけど音はな、、っていう物も中の回路を組み換えてビンテージのパーツを組み込むことでミュージシャンがその場で歌を歌ってくれているようなリアルなサウンドにするっていうことをさせていただいています。
昔、私が改造した音を聴いたプロミュージシャンの方が『これは魔改造だね』って言ってくださって、そこから『魔改造』がきていますが、役場のふるさと納税担当の方が面白いって言ってくれて、ふるさと納税には『魔改造』って入れています。(笑)」

 

 

もともと高校生までは甲子園を目指す高校野球児の名取さんでしたが
この仕事をはじめるきっかけは??

 

〈名取さん〉
「高校野球が終わってから好きだった音楽をやりたいと思い曲を作りをはじめ、野球部の同期の仲間と二人で歌を歌っていました。
卒業して大学へ進学しそこから音楽活動を初めて、20歳頃にシンガーソングライターとしてソニーミュージックのSDグループという教育機関にいて音楽活動を手伝っていただいていましたが、それから22歳頃に音楽の裏方の仕事を見てみたいと思いライブハウスで働きはじめたりして、27歳の時に日本を代表するプロミュージシャンの方のアシスタントを、5年間担当させていただきました。その時にたくさんのプロミュージシャンの方々と合わせていただいて、その方々のギターやベースの改造をさせていただくことになりました。
プロミュージシャンの方から一般の方まで、いい音でビンテージギターの音が出したいと多くの方から依頼を受けて、それで仕事として音を良く改造することを東京でやっていました。」

 

 

そもそも、どうして改造を?

 

〈名取さん〉
「どうしてかと言うと、、お金を掛ければ良い音って手に入れることができます。
でも、当時20代前半で音楽活動していて機材にお金を掛けることがそこまではできるわけでもありませんでした。
その頃はお金はないけど良い音が好きだから自分の納得のいく音にどうしてもしたくて、そうすると自分で改造するしかないと思って、トライアンドエラーで機材を壊したりってことを何百回もやってきました。
結局、機材って構成されるパーツで音が変わりますので、自分でいろいろなところからパーツを仕入れて、そのパーツを選定し組み合わせていきました。
『自分で納得の音にしたい』っていうのが自分のテーマですので、いろいろな物を改造するようになりましたが、それを聴いてくれた人から『自分のもやってくれ』という依頼をいくつもいただくようになり、それが結果的にお金をいただけるようになって、仕事になっていった感じです。
自分の耳は共感覚があって音が頭の裏側で形で見えます。その形に合わせて良い音にしていくことが僕の仕事の一つです。」

 

共感覚がある耳に気が付いたのは??

 

〈名取さん〉
「もともと、メロディーが形で見えていました。
僕はもともと曲作りがすごく好きで、22、3歳から4年間くらいビートルズの全曲分析をしました。A4レポート用紙で512ページくらいになりましたが、自分の頭の中で鳴っている音をビートルズというフィルターを通して言葉で説明できるトレーニングをしていました。
どういうことかと言うと、頭の中で流れるメロディーを言語化することです。
ポール・マッカートニーとジョン・レノンの曲作りって全然違いますが何で違うかっていうのを言葉にしていくと自分がやりたい音づくりが言葉にすることが出来るようになります。
そのトレーニングを4年間くらいやってきて、そこからこういう能力が付いて、プラス音っていうものも自分には見えるんだっていうのがわかってきました。そしたら、その時20代半ばでお金もなかったのですが食べていかなければいけないということで、コンデンサーというパーツを当時5万個くらい、一個一個試して、これをつけるとこういう音になりますって言語化していきました。
そうすると音が形で見えるのを明確に、意識せず無意識でわかるようになってきました。」

 

 

〈名取さん〉
「発注してくれるミュージシャンの出したい音域をリスニングして、そういう音ならこのパーツはこれを付けるとこういう音になるよって、このたくさんあるコンデンサーの中から希望に合わせてセレクトし付け替えていきます。
それができるようになったのも本物の音を知っているからです。
それは東京にいた時に教えていただいた本物の演奏と、本物のビンテージのGibsonとFenderの音と、本物の日本のトップの人たちがいる環境で本物の音を聴かせていただいていたので、本物の音は耳にこびりついています。」

 

本物って大事ですね

 

〈名取さん〉
「やっぱりそれがなかったら、皆さんが面白がってくれることは無かったかなって思います。自分の自己満足で終わっていたんじゃないかな、、と思います。
本物ってやっぱスゴイです!
偶然のご縁ではありますが、そのご縁をいただけたのは有難いことでした。」

 

 

この仕事を辰野でやろうと思ったのは?

 

〈名取さん〉
「長野に帰って来る機会があって、その時にこの商店街で大きな音を出せる環境のこの場所をみて、辰野の町に恩返しできるような仕事にできたらいいな、今まで東京でやってきた音楽の仕事をこっちでもできないかと考えていたところに、ご縁があってここをお借りすることができた、、という経緯があって今ここで仕事をしています。
その時は○と編集者さんには本当にお世話になっていて、他に役場の担当の方にもすごくお世話になっています。
このトビチ商店街の方達って面白いことをしたいって方が多くて、僕がこうやってやっていることも面白がってくれて、いろいろな依頼もしてくれますし、Equinox STOREやリバーでもお仕事をやらせていただいたりしてます。
ここでできることが良かったなって本当に思っています。」

 

 

なとり音造さんのお客様は北海道から沖縄まで全国区。

 

〈名取さん〉
「僕のやっていることは突き抜けちゃっているので、そういう突き抜けた人には日本全国需要があるんです。(笑)」

 

 

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業者名なとり音造
    所在地〒3990421 長野県上伊那郡辰野町1632-1
    電話番号090-5122-6394
    E-mailnatorionzou@gmail.com
    設立年月日2020年 9月 9日
    代表者名名取 裕太
    全従業員数合計: 1 人  (内、男性 1人)
    主な業種音楽関係
    事業内容楽器音響機器改造、修理、販売、楽曲提供、レコーディング、音響 など
    会社PR

    https://www.furusato-tax.jp/product/detail/20382/5101327

    辰野町のふるさと納税返礼品にご掲載頂いております。

会社情報
事業者名なとり音造
所在地〒3990421 長野県上伊那郡辰野町1632-1
電話番号090-5122-6394
E-mailnatorionzou@gmail.com
設立年月日2020年 9月 9日
代表者名名取 裕太
全従業員数合計: 1 人  (内、男性 1人)
主な業種音楽関係
事業内容楽器音響機器改造、修理、販売、楽曲提供、レコーディング、音響 など
会社PR

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/20382/5101327

辰野町のふるさと納税返礼品にご掲載頂いております。

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