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体験者の声

「”地域デザイン”って何だろう?」 2泊3日共創型合宿を通して、日本福祉大学が感じたこととは【後編】

実際に今回の合宿で感じたことを、ゼミ長 市川 希さん(以下、のんちゃん)に感想をいただきました!

2泊3日のゼミ合宿を通して

ー2泊3日、ありがとうございました!合宿全体を通しての感想を教えてください。

「まず、ゼミ内が良い雰囲気になりました。
最初は、男女の壁があったりしたんですが、みんなでご飯を食べたり、こうやって一緒に3日間過ごしてみたら、どんどんみんな面白くなっていって。
辰野町の皆さんの温かさに影響された気がします。

あと、私は地域福祉に興味があって、地域デザインって漠然としたイメージだったんですが、
今回、辰野町に訪れてみて、田んぼなど自然一つ見ても、色んな活かし方があるんだと知りました。
地域の話合いなどでお話を聞く中で、地元に対しての思いがあるから、どろん田バレーのような地域でのイベントが生まれるんだなと思いました」

(移動時間も和気あいあいと会話が弾む)

本当の豊かさとは?地域を見る視点が変わる

ー2日目には、”100年後の地域を考える”町民のワークショップに参加していただきました。実際に参加してみてどうでしたか?

「一緒にこれからの地域について考えられて、本当の意味で「地域の方と繋がれた」と感じました。特に、”江戸時代に戻る”っていうキャッチフレーズが印象に残っています。
「昔は、お風呂を貸し借りしたり、そのお礼に畑で採れた野菜を渡したりしていたんだよ」っていうお話を聞いて、今はモノで溢れている社会だけど、物々交換でお互いが助け合うような豊かさが、原点なんじゃないかなって感じました」

 

ー何か気付きはありましたか?

「地域を見る視点が変わりました!ゼミの1人が、「自分はマンション住まいだから、隣が誰か分からない環境で暮らしていて、顔が見える関係性と見えない関係性の差ってどうして生まれるのか知りたい」って最初に言ってくれたのを思い出して、

自分の住んでいる地域に対して、無関心になることは簡単なことだけど、自分のいる町が100年後どうなっていくのか、地元住民と移住者含め、関心を寄せて考えていけるのが、凄いことだし、そういう町が増えていくといいなって思いました」

(机上では聞けない地域のリアルな声を)

将来を考えるきっかけに

ーのんちゃん自身の変化はありましたか?

「地域おこし協力隊に興味を持ちました!
合宿に参加する前までは、「社会福祉協議会を拠点に、地域資源を生かしながら、暮らしやすい街づくりをやっていきたいな」ってすごい漠然と考えていて。でも、今回、地域おこし協力隊の活動とかを見ている中で、「自分がやりたいことってこういうことかもしれない」って思いました。
実際に帰ってから調べました(笑)」

ー3日目の振り返りでも、みんなから辰野町との繋がりや今後の宮國ゼミでの活動について、色んなアイデアがでましたね!

「今後宮國ゼミで、辰野町とこういうことやりたいなっていうイメージが広がりました!
自転車部の子が、「実際に自転車で町を巡って、サイクリングマップを作りたい!」だったり、「卒論のテーマとして滞在したい」など、こういうことがしたい!っていう声が沢山出てきて嬉しかったです」

(最終日の振り返りにて)

ーみんなの多様な視点から見える辰野町を知れて、私たちも新しい発見がありました。
2泊3日ありがとうございました!また共に学んでいきましょう!

実際に地域を歩いて、地域の方の声を聞きながら、地域の中に入っていく。
”地域”という視点で考えていたけれど、気付いたら”自分のやりたいこと”に目を向けている。
「地域と繋がる」とは、「自分と繋がる」ことに通じているのかもしれない。