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事業者名:農民家ふぇ あずかぼ

気がつけば、つい長居してしまうお店

自然食品・マクロビオティックを好む人、必要とする人が近年国内外問わず増えています。 アレルギーで苦しまれている人、健康に気をつけている人、ヴィーガン、ベリタリアンなど理由は様々です。

今回訪れた「農民家ふぇ あずかぼ」では、植物性のものしか使用していないお菓子や料理を提供してくれています。

お店は、辰野町上島にある古民家をリノベーションした物件。 自然に囲まれたこの場所にひっそりと佇んでいました。

 

 

店内に入ると昔ながらの大きな土間が広がり、ゆったりと落ち着いた空間が広がっていました。お店に着くと店主の山浦さんがお出迎へ。

山浦さんはなんとも優しそうな人柄がにじみ出ている、このお店にとてもマッチしている青年でした。

 

 

山浦さん本人も幼いの頃、牛乳や卵のアレルギーがあり、その経験を活かして始めたのがこのあずかぼ。

お菓子や料理はもちろん、この場所で心と体へのやさしさを伝えたいという想いがきっかけでこのお店を始めたのだそうです。

 

起業してどれくらいになりますか? 

ここを開店したのは2017年4月27日です。

自分は塩尻市が実家でして、今もそこから通っています。
元々は塩尻市で個人事業主として2014年2月頃から始めました。
起業といっても最初は自分で店を構えたわけではなくて、知り合いの店を借りてのスタートでした。

そこは飲食の営業許可を持っていたので、そこでお菓子を作って知り合いに買ってもらったりイベントに出店したり、また別の知り合いの店に置いてもらったりという形でした。

なので起業といってもものすごい投資をしたわけではなく、本当にお金を掛けずに始めたんです。

営業許可はいるけどお金はかけられないし、やっぱり未経験なことだったのでお金をかけて失敗したくなかったですからね。

 

 

もともとは企業でパートとして荷詰めの仕事などをしていました。その頃何しようかなぁと考えている時に、知り合いからお店のスペースを使わしてくれる話を聞きお菓子の販売を始めたんです。

ちょうどその話が来る直前くらいから自分もマクロビオティックのことをやろうかなぁって考えていたんですよね。自分が子供の頃アレルギーで体験した苦労などもあって、その経験を活かせればと思っていて。ちょうどいいタイミングだったんです。

 

 

もともとお菓子作りは好きだったんですか?

時々料理とかはしてましたけど、好んで何か研究して作るかと言えばそうではなかったです。こういうことやりたいって思ってから本格的に始めました。

なので決めてからは、かなり努力しました。始まりは冒険だし、始まってからも全然わかんないことだらけでしたね。調べるなり、本を読むなり。似た業態のお店へ実際に足を運んで話を聞いたりしました。

 

 

あと大きかったのは、自然食・マクロビオティック専門のスクールがあって、そこを卒業すると公認資格を取得できてですね。そこで1から10までしっかりと勉強したっていうのがとても活きてます。

マクロビオティックの食事出すにあたって特に資格はいらないんですけど、公認資格があると始めるにあたって色々と話を通しやすいんですよ。

 

 

この場所を選んだ理由はなんですか?

古民家にしたのは、こういう自然食なんであんまりテナントとか町中でやるっていうのはイメージが湧かなくて、やっぱり自然に近い場所でやりたいと思っていました。

役場の職員さんに色々と物件を見せてもらう中でこの場所を紹介してもらい、改修費のことなど色々条件がマッチしてここに決めたんです。

 

 

片付けからゴミ捨て、壁を塗ったりなど改修作業も手伝ってもらいながらリノベーションしました。お手伝いの方は全員ボランティアできてくれてたんです。町の職員さんもきてくれましたし。古民家修繕DIYイベントという形でボランティアの方を募っていただけたりもしました。期間中述べ250人もの人たちが手伝ってくれたんです!

なので費用としてかかったのはゴミ処分費とか材料費くらいで、人件費は一切掛かっていません。自分1人ではここまでできなかったので、本当に感謝してます。

小さな町故に人と人との繋がりがとても大事だなって思います。

 

 

起業してよかったことはなんですか?

お客さんと面と向かってお話ができるので、やっぱり反応を直接もらえるっていうことですね。あとはやっぱり自営業なので、自分のスタイルが守れるってことですね。 もちろんそれ故に苦労もあるんですけど。まぁそれを苦労とは思わず、やり甲斐としてやれています。

今は緩やかではありますけど、お陰様で少しずつお客さんも増えて来ています。リピーターの方などもいて本当にありがたいことです。

季節によってお客さんの入りはまちまちで、冬はどうしても落ち着いてしまいますけど、冬をどうするかというよりは1年で見て全体を底上げしていければいいかなって思ってます。

 

 

起業するにあたって苦労したことは?

最初に塩尻で始めた時は、販路とかですかね。お金がどう入ってどう出ていくのかとか、そもそも売り物を作るにはどうしたらいいのか。全てが未経験で手探り状態でしたから。

あとは、ノウハウです。食べ物なんでやっぱり、どう保存すれば日持ちするのかとか、どうやって見栄えを良くするのか、魅力的に見せられるのか。値段なんかも含めて。どのくらいの値段なら、お客さんに印象良く手に持ってもらえるのかとか。まぁ未だに苦労しますけど。

お店をオープンするに当たっては、どのタイミングでオープンするか悩みました。

店舗改修を業者に頼んだわけではなかったので、この日にお店が完成!オープン!っていうことではなくて、自分が納得いくまで準備してからオープンという感じでしたから。

でも、その間投資をしても収入がないので、ずっと準備しているわけにはいかず。色々が初めてのことばかりだったので不安だらけでしたが、万全とは言えませんがなんとかオープンさせて色々と試行錯誤しながら店を回していったという感じです。

 

 

今現在の苦労といいますか気をつけていることは、やっぱりリピーターの方々に飽きさせないようにいつも同じものしかないっていうことにしないようしています。

あとは、古民家なので建物で予想外なことが起きると大変ですね。

以前台風が来た時に外壁の一部が剥がれてしまったということがあり、その時は困りました。 どうしても古い建物なので隙間があって、雨風に悩まされることもあります。

ここは居心地のいい場所でありたいですからね。お客さんに不快な印象を与えてはいけないので、場所としてもいい印象を持ってもらうためにどうしたらいいのか、ということも当然ですけど考えなくちゃいけません。

 

 

でも今思えば、よくやってきたなと思います。自分はもともと飲食業はほぼ未経験に等しくて。

けど逆に色々を知らないが故にやれて来たんじゃないかなとも思います。怖いもの知らずといいますか。

知っていると、あれも足りないこれも足りないってなりますからね。突き進むしかなかったし、足りないものは後からどんどん足していけばいいんじゃないかなと。

 

 

お店のこだわりはなんですか?

植物性のものだけで出すっていうのは、まずあるんですけど。
やっぱりのんびりできる場所、普段とは違う非日常な場所でありたいってことですね。

こちらも回転を速くしたいからせかせか出すみたいなことはせず、マイペースといいますかゆったりとした時間の中で料理を出して、お客さんもゆったりとした気持ちでいてもらう。
一般的な飲食店は、注文したらすぐに料理を出すっていうのは当たり前だと思うんですが、うちはその待っている時間も楽しんでもらいたいなと思っています。

もちろん自分1人での対応ということもあるので、品質を落とさないためにもこれ以上早く対応するということは難しいですし、またしなきゃいけないとも思っていません。ここに来たら時間を忘れてもらいたいです。

 

 

これからの目標はなんですか?

年輪成長を目標にっていうことですね。急激な成長は望んでいません。本当に少しずつでもいいので、成長してしっかりと根付いていければいいのかなと思っています。

細くても長く長く続けていけるようにしていきたいです。

 

 

お話を聞かせてもらう中で思ったことは、確かにこのあずかぼの居心地の良さ故に自分の心が安らいでいたということ。

でも、何より店主 山浦さんの人となりがこの空気感を作っているんだろうなと感じました。心と体にやさしさを感じたい方は、ぜひ一度訪れて見てください。

きっと、ついつい時間を忘れて長居をしてしまうと思います。

  • 会社情報
  • インターンシップ情報
  • 会社情報
    事業者名農民家ふぇ あずかぼ
    所在地〒399-0512 長野県上伊那郡辰野町大字上島758
    電話番号090-1203-1006
    FAX0263-87-7164
    E-mailfreespacelive@hotmail.com
    URLhttps://www.facebook.com/azukabo/
    設立年月日2014年2月
    資本金100万円
    代表者名山浦 祐貴
    全従業員数1人
    主な業種飲食業
    事業内容ランチの提供。焼き菓子の製作・販売。
    会社PR

    ビーガン・ベジタリアン・マクロビオティックといった植物性素材の食事・お菓子を提供しています。

  • インターンシップ情報
    事業者名農民家ふぇ あずかぼ
    所在地〒399-0512 長野県上伊那郡辰野町大字上島758
    電話番号090-1203-1006
    E-mailfreespacelive@hotmail.com
    URLhttps://www.facebook.com/azukabo/
会社情報
事業者名農民家ふぇ あずかぼ
所在地〒399-0512 長野県上伊那郡辰野町大字上島758
電話番号090-1203-1006
FAX0263-87-7164
E-mailfreespacelive@hotmail.com
URLhttps://www.facebook.com/azukabo/
設立年月日2014年2月
資本金100万円
代表者名山浦 祐貴
全従業員数1人
主な業種飲食業
事業内容ランチの提供。焼き菓子の製作・販売。
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ビーガン・ベジタリアン・マクロビオティックといった植物性素材の食事・お菓子を提供しています。

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事業者名農民家ふぇ あずかぼ
所在地〒399-0512 長野県上伊那郡辰野町大字上島758
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