業  種:
  • ものづくり

事業者名:株式会社 文友社

人の目に触れる製品だからこそ誇りをもって

 

1959年6月に先代の有賀社長が起こした「株式会社文友社」。
当時、紙の印刷を主力としてきていましたが先見の明を活かし30、40年ほど前から徐々に特殊印刷を主力とする事業へと展開し発展してきた会社です。

今回は専務取締役の中村さんにお話を伺いました。

 

 

「一番最初会社の起こりとしては、先代の社長が紙印刷から始めていたんですが、
30年、40年ぐらい前からコピー機が職場や各家庭に普及して来まして、普通の印刷が各家庭でできるようになってくるだとか、そういうような形で需要が減って来たことで新たな道を探ってこういことでプラスチックとか、加工したものに印刷する特殊印刷というのを今の社長がやってきたというとこなんです。」

 

そこで、一般紙印刷と特殊印刷についてご説明いただきました

 

「一般紙印刷っていいますと、ごく普通の商業用の紙の印刷ということで、以前はチラシとか作っていましたけど現状は本みたいな冊子です。いわゆる企業向けの本ですね。あとは封筒の印刷などそういう印刷です。

特殊印刷はですね、工業用の製品に印刷をするということですね。工業用の製品っていうのは工作機械だとかまたは設備機器でそういうところのパネルとかですね。
それとカメラのところにある目盛とかそういうものを印刷してます。
それをいわゆる普通の一般印刷に対して特殊印刷って言い方をしてます。

特殊印刷の中にはシルク印刷とパット印刷っていうのがあるんですけども、総称して『特殊印刷』って言い方をしていますね。」

 

 

「カメラの部品など元は何も文字がないんですが、彫られた所に手作業でインクを入れる『色入れ』、または半自動機で『シルク印刷』したりして、いわゆるそこに付加価値をつける形になるんですけどね。それを『加飾』って言うんです。」

 

半自動機とは??

 

「半自動機っていうのは完全自動機と人間が100%やるちょうど真ん中の機械って意味合いなんですよ。ですので結局職人みたいな感じになってる部分が強いですけどね。」

 

 

「40年ぐらい前の時にペーパーレスの時代がくるっていうことが言われてたものですから、まあ新しい仕事の改革ってことで特殊印刷を始めたってのがこの会社の今の現状の起こりですね。」

 

もう40年も前から見越してたんですか!?

 

「あまり宣伝はしないし静かに控えめにやってたもんですから。
紙印刷のウェイトはもう非常に少なくなっているっていうのが現状ですね。
今、全体の中で紙印刷は5、6%あればいいってところですかね。
だから全体としては今特殊印刷がメインになってるってところです。」

 

 

紙の印刷から特殊印刷の方へ切り替えるのに色々と苦労したことなどもあるかと思うのですが??

 

「この特殊印刷っていわゆるセオリーがなく、こうすればできるっていう教本が業界にあんまりないんですよ。
なんて言うのかな、、あのパソコンだったら操作方法こういう風にすればいいってマニュアルとかあるじゃないですか、この業界ってそういうのがなくて手探りでずっとやって来たっていうのが現状なんですよね。
ですからそういう部分では立ち上げの部分は私も一緒に弊社の有賀とやったんですけど、大変苦労したところですね。」

 

 

やはり職人技だってことですかね?

 

「そうですね。この業界そんな感じなんですよね。
そういう意味でもで立ち上げの時期は結構大変でしたし、また仕事量がどうしても膨大に増えちゃうとかアップダウンがこの業界は激しいんですよね。
ですから今じゃあんまり考えられないんですけど、仕事量が多い時なんか夜中までやってなんとか納期に間に合わせるってのがあったもんですから、そういう部分が苦労したのかなってところですけどね。
やっぱりお客さんの要望が年々高くなって来たっていうことと、コストダウンっていうような話になってくるもんですから、どうしても厳しくなってくるっていうのが現状なんですよね。」

 

 

女性の従業員さんも何人かいらっしゃいますね

 

「そうなんです。どちらかっていうと細かい感覚を要求される部分があるもんですから、どうしても女性の方の方が多いっていうのが現状ですね。
あのまあ印刷ってその細かい判断のところが女性の方が感覚が優れているもんですから女性が多いんです。」

 

 

職人技となると長年勤めている方も多いですかね

 

「やっぱ20年以上勤めている人が私以外にもう2名います。あと10年の方が1人で、あとは5年以内の方でそれがうちの勤続年数の構成ですね。」

長く勤められるってことはやっぱそれなりに魅力もありそうですね

「どうですかね、やっぱ仕事には合う人と合わない人があると思うんですよね。
合う人が残ったって感じじゃないですかね。
そういう人がいてくれたから細く長くやってこれたっていうことじゃないかと思いますけどね。」

 

 

この仕事をしていて楽しいって思えることってありますか?

 

「やってる人も多分ね。できていく過程に対してみなさんの目に触れる製品だもんですから楽しいんだと思いますね。金属加工やなんかしてると加工した製品が機械の中に入っちゃうもんですから商品になると見えないんだけれど、私たちがやってる製品は仕事で加飾した後に人の目に触れるもんですから、やっぱりそういうことで楽しいと思えないとできないんじゃないかと思いますけどね。
私個人はそういう風に思ってますね。
そこにまあ誇りがあるっていうんですかね。
みなさんそんなとこあんまり見てないけどね実際は。かといってないと困るものですからね。」

外に見えるものだから、これは自分がやったものだって思えるっていうのはいいですね。

 

「そういう気持ちは芽生えてくると思いますね。」

 

 

最後に、、
現状は求人の募集はされていないようですが、今後また求人募集される場合の参考としてどんな人材を求めますか??

 

「やっぱりどうしても座り仕事なもんですから勤勉でコツコツやることが好きじゃないとできないってことと、割合細かい仕事なもんですから性格的にそういう細かいことが好きだって人の方がいいと思うんですよね。
今いる従業員で見ても指先が器用な人が多いです。例えば編み物が好きだとか、あと楽器やなんかやるのが好きだとか、わりと手先の細かいことをやることが好きだって人が長続きしますね。

仕事が共同でやるんじゃなくて、一人一台の機械をオペレーションするもんですから、どうしても自分で自主的に自立的にやれるっていう性格の人でないとですね。製造業だもんですから数をこなさないとね。
やはり生産してもらわないと経営が成り立たないもんですから、そういうことに貪欲な方がまあこちらとしては求める方ですね。」

今回の取材はコロナ感染予防を考慮してzoomでの取材となりました。

 

 

 

 

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業者名株式会社 文友社
    所在地〒399-0424 長野県上伊那郡辰野町赤羽814
    電話番号0266-41-0286
    FAX0266-41-3655
    E-mailbunyuusha@ba.wakwak.com
    設立年月日1959年 6月 12日
    資本金10,000,000円
    代表者名有賀 哲郎
    全従業員数9人(内、男性 3人、 女性 6人)
    主な業種製造業
    事業内容一般紙印刷・特殊印刷
会社情報
事業者名株式会社 文友社
所在地〒399-0424 長野県上伊那郡辰野町赤羽814
電話番号0266-41-0286
FAX0266-41-3655
E-mailbunyuusha@ba.wakwak.com
設立年月日1959年 6月 12日
資本金10,000,000円
代表者名有賀 哲郎
全従業員数9人(内、男性 3人、 女性 6人)
主な業種製造業
事業内容一般紙印刷・特殊印刷
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