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一般社団法人 ○と編集社

○と編集社が実践型インターンシップ事業に参加しました。

以前、法人になる前に個人事業主としても、このインターンシップ事業の受け入れの経験があり、今回が2度目。

 

今回は、立教大学経営学部2年のお二人。
渡辺理恵さんと増田萌花さんが8月13日(火)~9月13日(金)の一ヶ月間参加。

渡辺さんは以前にも、このインターンシップで「農民家ふぇ あずかぼ」へ参加の経験があり、以前は授業の一環として参加したが、今年は自発的に参加を決めたとのこと。

増田さんは大学で渡辺さんに声を掛けられ、この夏休みに何かしたいと考えていた増田さんは、インターンシップもその中の候補に上がっていた。そんな折に渡辺さんに声を掛けられのがきっかけ。

 

 

○と編集社の代表理事 赤羽さんにお話をお伺いしました。

 

<赤羽さん>
以前のインターンシップ生を受け入れた時に、すごく助けてもらえたこともあり、元々インターンに対してすごく好印象なイメージがありました。

インターン生が1ヶ月の間、何かするということの価値は過去の経験も踏まえて、どういう結果になるかわからないにしても、多かれ少なかれ弊社にとってすごくプラスになると思いました。

インターン生に自発的にアイデアを出してほしいというよりは、弊社と一緒になって考えらることにすごく価値を感じます。
やっぱり普通に働いていたら、一緒に働くことなんてなかなかできないわけですからね。

 

 

学生にとって、インターンシップは本気の大人と出会い、そこから今までに感じたことのない刺激や、生きた社会経験を自分の身で直に味わうことができること。
企業にとっては、時間を割いてまで参加するのはと危惧されがちですが、実はそればかりではないということ。

企業にとって学生と自分たちの事業について、意見し考え実行するということは、そうそうでき ることではないし、そこにはマイナスの結果などないということ。

 

<赤羽さん>
まずはじめに行ったことは、弊社への理解を深めてもらうこと。
普段渡辺さんは人材育成系について、増田さんはマーケティングについて学んでいて、彼女たちの強みと○と編集社の事業との共通ビジョンを作ることを行いました。

一見うちってどんなことしてるのか、わかりづらいところありますからね。

「○と編集社」の「○」は、「地域そのもの」や「企業」や「個人」。
その○に入る「人」や「町」と一緒に、ワクワクするような活動を行うことが仕事ですと。

建築もするし、リノベーションもするし、デザインもするし、コンセプトワークもするし、イベント企画もしたりしてる会社ですよと。

 

 

何をするにもはじめが肝心。
お互いのしたいこと、すべきことを理解し明確にしなくては、たどり着くゴールが本当にたどり着きたいゴールじゃなくなってしまうわけです。

 

<赤羽さん>
はじめの二週間くらいはすごく苦労しました。
お互いの共有するものがなかなか見つけられなくて。

2人は町を面白くしようとして、何かアクションを起こすということがどういうことなのか、なかなか理解できなかったんだと思います。
何が面白いのかわからない。何をしようとしてるかもわからない。どうしたらいいのかもわからないという状況で飛び込んできているわけですから。

 

我々も逆に彼女たちの得意分野の人材育成や、マーケティングのど真ん中のことをテーマとして提供できるわけではないですし。

でも、人材育成の考え方やそのプロセスの何かだったり、マーケティングを行う上で必要とする何かのスキルを活用するということはできると思っていたので、お互いに寄り添い接点を見つける作業を、苦労しながらも行いました。

 

 

<赤羽さん>
その一環として、我々が目指している、こうなりたいよねっていう町に一緒に視察をしに行ったりしました。
今の辰野町の商店街が、こんな商店街になったら面白いと思わない?僕たちはこういう場所になるために、何か色々とアクションをしている会社なんだよっていうですね。
話だけじゃなくて実際に体験して、感じてもらいたかったので。

その時は栃木県の那須まで行ったり、長野市の方へ行きました。
だから君たちのやろうとしていることは、これにつながることを君たちなりのアプローチでやってくれればいいんだよって伝えました。

そうしてようやく動き出しました。

 

 

<赤羽さん>
渡辺さんは、地域の現状をまず知るということ。

彼女の得意とする人材育成のフィールドでいうところのヒアリングですね。
現状がどういう状況なのか、どういったことを求められているのか、どういったことが行われてきたのか、これからどんな人材が求められているのかっていうものを知る一番のベースになるところ。

我々としては、昔からの文脈みたいなものの把握と既存店さんとの接点作りというようなところで、人材育成のスキルをうまく活用してお互いのしたいこと・やるべきことが接点として結びついたんです。

 

商店街の既存店舗に着目し、理解を深めるために直接話を聞くことが効果的だと考え、インタビューを行いました。オーナーのこと、お店のこと、辰野町や商店街に対する思いなど。

そのインタビューを基に、店舗情報集約資料の作成・商店街のマップ作成に取りくみました。

 

 

<赤羽さん>
成果はとっても良かったですね。
インタビューは20件ほどしてくれたんですけど、そのうち10件くらいは僕も入ったことのないところでして、オーナーさんと話もできてなかった所なんですよ。

なので、今回彼女たちが接点を作ってくれたので、今度僕がお礼がてら話に行けるんですよね。 もうオーナーさんたちの情報はここにあるので、話も広がります!

「猫好きらしいじゃないですか〜」なんてね。ものすごく今後の活動に活きるわけです。

 

 

<赤羽さん>
増田さんは、タイムラプス(定点観測)を弊社の事務所STUDIO リバーの前で1週間行ってもらいました。

結局、商店街に人が歩かなくなったよねとか人が少なくなったよねっていうのはなんとなくの感覚でしかないじゃないですか。まぁ実際そうなんですけど。

でも現状今どれくらいの人が歩いてて、どれくらいの交通量があるのかって誰も知らないんですよね。みんな感覚論でしか話してなくて。じゃあそれを一旦今の時点で把握しようと。

 

<赤羽さん>
結局今我々が町に対して、面白くなるように色々仕掛けていった時に、1年後2年後3年後に町が楽しくなってきたよねってなんとなくの感覚でわかったとしても、それを数値的に分析するにはやっぱり比較する元の数値がないと分析しようがないですからね。

なので、データ分析のための一番はじめの根拠作りというか、毎年同じ時に同じような方式で、毎年定点隔測を繰り返していくと、町が面白くなってきて人が歩いているのが増えていると、数値としてもわかるんですよ。

まぁ俗にいうデータマーケティングというところになるんですけども。
一通りの様子がわかって、新しくお店を出す人がいれば、この時間帯にお店を開けた方がいいだろうとか、これからのことにも繋がるんですよね。なのでそういったデータの見える化も合わせてやってもらいました。

 

 

商店街のマップ作成もその見える化の1つ。

<赤羽さん>
増田さんはマーケティングを学んでいるので、そういう話になった時は目つきがキラッと変わって、スイッチオンしました。私やってみたい!面白そう!ってなりましたね。

自分の学んでいることが、実際の社会で活きてくるというところに面白さを感じたんでしょうか。

 

定点観測は実際の数値が出て、ちゃんとした数値で見れて面白かったです。
まぁ、ほとんど人が歩いていないという結果でした。
でもそれが実際の数値でわかるっていうのはよかったです。

彼女たちの成果を活かし、僕たちが今進めている「トビチマーケット」というイベントを12月7日(土)に開催する予定います。

「10年後の商店街がこうなっていたらワクワクするな」というビジョンを一日限りで実現しようというイベントです。きっと彼女たちの成果が大きく反映するイベントになると思います。

トビチマーケットのFacebookページ

 

<赤羽さん>
彼女たちも本当に楽しんでやってくれて、地域の方達も本当によくしてくれた店主の方もいたみたいで、行くとお茶出してくれたり、いろんな情報をくれたり、次の人を紹介してくれたりしてくれたようです。

これがきっかけで彼女たちが辰野町を好きになってくれると、また社会人になってからも定期的にご縁を繋いでいってくれるのかなぁと思っています。

第二の故郷みたいに関わってくれればいいなぁと。 地域おこし協力隊の北埜くんとか山下さんのように辰野町で働くっていうことだって全然ありえない話ではないですよね。

 

インターンシップはまた本当に機会があればというか、是非是非やりたいですね。 もうとにかく○と編集社は常に人手不足なので。

とにかく若い子達の行動力と物怖じしない勢いですよね。 それがほんとに企業にとってすごく大きいんだろうなぁって僕は思います。

 

赤羽さんから今回のインターンシップのことを聞き思ったことは、自分で考えて動き何かをやり遂げれば、それはきっと未来に繋がっているということ。

インターンシップは、事業者と学生と未来に繋げるためのわかりやすい一つのカタチなんだなってことでした。

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業者名一般社団法人 ○と編集社(マルトヘンシュウシャ)
    所在地〒399-0421 長野県上伊那郡辰野町辰野1705−1 STUDIOリバー 3F
    電話番号0266-88-9198
    FAX0266-88-9198
    E-mailrevision@maruto.or.jp
    URLhttps://maruto.or.jp
    設立年月日2018年10月10日
    資本金50万円(基金)
    代表者名赤羽 孝太
    全従業員数5人
    主な業種地域づくり・まちづくり会社(エリアリノベーション)
    事業内容建築、不動産、デザイン、コンセプトワーク、ブランディング、シェアオフィス、企画ダイニング(飲食店)、古物、ディレクション、自転車 等
    会社PR

    企画とデザインと建築で○の未来にワクワクする人を増やすこと。

    僕らの仕事は「まちの再編集」(○には「人」「企業」「地域」「団体」)が入ります。

会社情報
事業者名一般社団法人 ○と編集社(マルトヘンシュウシャ)
所在地〒399-0421 長野県上伊那郡辰野町辰野1705−1 STUDIOリバー 3F
電話番号0266-88-9198
FAX0266-88-9198
E-mailrevision@maruto.or.jp
URLhttps://maruto.or.jp
設立年月日2018年10月10日
資本金50万円(基金)
代表者名赤羽 孝太
全従業員数5人
主な業種地域づくり・まちづくり会社(エリアリノベーション)
事業内容建築、不動産、デザイン、コンセプトワーク、ブランディング、シェアオフィス、企画ダイニング(飲食店)、古物、ディレクション、自転車 等
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僕らの仕事は「まちの再編集」(○には「人」「企業」「地域」「団体」)が入ります。

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