株式会社アイ・コーポレーション 辰野営業所

株式会社アイ・コーポレーションがインターンシップ事業に参加しました。

アイ・コーポレーションは生活するうえで欠かすことのできない「衣」「食」「住」の中で、住に関するあらゆる事業を展開している岡谷市の企業で、
「幸せで健康なアメニティータウン」をつくるために、常に技術革新への対応を図りながら多様化社会に貢献したいと考え、自分の夢や目標に向かって働くことの意味や価値と自分の可能性を見つけだす会社像を目指している会社です。

『食品リサイクルループ』
これは、食品廃棄物を資源として「循環」させるため、関係する業者間で連携する体制のことです。このリサイクルループ確立の為、2020年1月に辰野営業所を立ち上げました。
辰野営業所では環境リサイクル事業として食品残渣の回収および堆肥化を行なっています。堆肥を畑づくりに活用することで地域のエコにも貢献できると考えています。
そこで、以下の取り込みテーマとしてインターンシップ生を募集しました。

・辰野町の地域の方を巻き込んだ未来型農業、ブランド構築への第一歩
・食品リサイクル堆肥を利用した圃場創りの計画・実践

実践インターンシップ参加学生には、当社の事業を通じてリサイクルループの仕組みを体験・実践していただくことを予定し、活動によって得た成果をブランド化するなどし、継続的な関係の構築、さらなる地域貢献につながることを見据えて計画を進めていきます。

インターンシップ生として受け入れたのは
宮原 健人 さん
立教大学経営学部 国際経営学科　２年
インターンシップ期間：2020年8月12日〜2020年9月16日

新型コロナの影響により今回はリモートでのインターンシップとなりました。
宮原さんがこのインターンシップに参加された理由は
「夏休みを使って自分の成長につながるようなことをしたかったため」
アイ・コーポレーションへの志望理由は
「企業のCSR活動にもともと興味があったため。」

宮原さんはプロジェクト概要として以下の3項目をあげました

１.SDGSの取り組み
２.マーケティング・ブランディング
３.リサイクルループデザイン

１.SDGSの取り組み

①現在の食品リサイクルループ事業はどのＳＤＧｓに当てはまっているのか

②リサイクルループを絡めた新たなＳＤＧｓの取り組みを提案

〈養殖用の飼料としての活用〉

地域の果物を使って魚をブランド化する動きがみられる
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辰野町のリンゴやスイカを飼料に配合してブランド化

〈家畜用の飼料としての活用〉

殺菌し、乳酸発酵させた液体飼料
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メリットとして
・乳酸菌が入った飼料になるため豚の病気の発生を抑えることができる
・余分な抗生物質が入っていないため、より安全な豚肉ができる。
・穀物飼料の半分の値段。

〈傷む前に回収した食品を子供食堂へ〉

家庭から食品を回収することによって廃棄物量を削減

子供食堂へ食材を提供することで貧しい子供たちの助けになる

２.マーケティング・ブランディング

〈食品リサイクル肥料を使用した 家庭菜園キットを提案〉

大学生を対象とした家庭菜園に関する調査（定性調査）、都市部の大学生、そのほか（社会人、主婦など）を対象とする家庭菜園に関する調査（定量調査）をし、ブランディングしていきました。

そこで考えられたのが、、

・家の中で育てられる家庭菜園キット
・自分の部屋に合わせて、家庭菜園キットが映えるようにできる

若者の自由欲求に応える様に鉢カバーのシールで各々の好みに合わせたアレンジもでき自分好みに映える家庭菜園キットとなります。また中身には食品リサイクル肥料・リサイクルウッドチップなどを使用しリサイクルループを意識した商品となります。

３.リサイクルループデザイン

リサイクル堆肥の袋や家庭菜園キットの商品パッケージに使うロゴを提案しました。
ロゴのコンセプト
「豊かな土、清らかな水、さわやかな空」

宮原さんのインターンシップの感想として、、

1つ目はオンラインインターンということもあり、企業の方とのＭＴＧ機会で少なかったため、少ない時間でも認識を統一することが重要だということを学びました。2つ目は、積極的にコミュニケーションを取ることでわからない疑問点などはすぐに聞いて解決することが大切だと実感しました。3つめは一人でのインターンであったため、仕事が滞った場合は問題を一人で抱え込まないで、コーディネーターの方などに相談するということが大切だと思いました。

〈花岡社長〉

「宮原君ありがとうございました。今回のプレゼンですが、きちっとまとめられてできたこと本当に素晴らしいと思います。

まず信州フューチャーセンターの皆様方へ、大変ありがとうございました。今回1ヶ月間サポートしていただき本当に感謝申し上げます。

今回初めてインターンシップに参加をさせていただいて、私どももとても良い学びの時間をいただけたと思います。

最初に宮原君の方で、時間を自己の成長に使うっていうところの発表がありましたけどもやっぱ一番すごく大事な部分だなと思います。今回そのプレゼンの内容もすごく大事だったんですけども、やっぱり時間って無限にあるものじゃなくて有限なのですので、その時間を無駄なく使うというところがインターン生の宮原君の素晴らしいところだなあと改めて感じた次第です。
私どもも無駄な時間を過ごさずに日々自己の成長と企業の発展に努めていきたいなと改めて感じました。」

「また、今回は『SDGS』、『マーケティング・ブランディング』、あと『リサイクルループのデザイン』ということで3つにカテゴリーを分けて行いましたけども、実際ここまで本当に色々と報告をいただいて、実績を残せたことで私どもも今後の成長につなげていきたいなと思います。
特にお客様のニーズの部分や、市場調査の部分についてもそうですし、またデザインとしても新しい今回リサイクルループの構築で宮原君の方でデザインを作っていただいたので、それはぜひ採用させていただいて商品化の一つにしていきたいなと思います。

今回は短い期間ではあったんですけど、最高の成果を残せたんじゃないかなと感じています。引き続き色々とアドバイスやいろいろな場面で時間の調整ができるようであれば、今後ともぜひよろしくお願いいたします。」

〈辰野営業所の出井さん〉

「宮原くん色々とありがとうございました。お疲れ様でした。また今回このような貴重な時間をいただきまして、辰野町及び信州フューチャーセンターの皆様方には改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます。」

「宮原君につきましては私の方でも色々とかなりの無理もお願いしたかと思うんですけど、非常にレスポンスも早くて、こちらのお願いしたことに対して本当に100％以上の答えを返してくれてスピードもありましたし、我々もこれからの仕事の中にこういったものを生かしていかなくてはいけないかな、ということを改めて勉強させていただきました。

色々と無理をいった中で最初はやっぱり抽象的な部分もいくつかあったんですけども、今日の発表を聞かせていただいた中で、マーケティングの方で言えば科学的な問題、あと雑貨屋さんに売り込みとか、そういった部分が明確になってきました。

他にも先週はまだ抽象的だった部分が明確になってきて、それについてもすごくわかりやすい発表をしていただきありがとうございました。
私の方も改めて勉強させていただき、宮原君の勉強してきたことが響いて形に変えて行けれるようにしたいと思いますのでよろしくお願いします。」