車に新しい付加価値を付ける!

お客様の声を直接聞き、要望に応えることで顧客を増やしてきたという春日自動車工業所。

 

昭和40年創業、平成16年に先代から春日自動車工業所を受け継いだ代表取締役社長の唐澤弘明さんは、これまでのお客様に信頼してもらい知名度を上げるために10年近くの年月を費やしたといいます。

 

春日自動車
 

お客様のニーズを探して応えていくをモットーに、旧春日自動車時代にはなかった様々なサービスを展開。

その歩みは、どの様なものだったのでしょう。

 

「社を受け継いでからすぐに集客できる訳もなく苦労しました。スタッフの顔ぶれがまるっきり変わってしまった訳ですから、お客様からみれば戸惑うのも当然です。先代の頃の旧春日自動車では、整備の仕事が一割、鈑金の仕事が9割といった感じでした。そこに、整備の仕事の充実を図り、自動車保険も取り扱う様になりました」

 

「こちらの要望を聞いてもらうのではなく、お客様からの要望を聞きそれに応じて行くことを心掛けました。仕事をくださいというスタンスではなくて、お客様が何に困っていて、何を求めていらっしゃるかに耳を傾ける。お客様からの声をどれだけ吸収するかが大きな鍵」

 

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「車の調子が悪い時など、お客様はとりあえず最寄りの車屋に車を持ってくる訳です。先代の時代には、整備などはディーラーに頼んでいましたが、私の代になってから、お客様の目の前で整備が行えるようになりました。お客様の声を聞きながらお客様の目の前で車の整備もできる訳です」

 

「そうした作業をしながらお客様と会話していると、ここは車検も出来るのかい?なんて聞いて来てくれたりします。もちろんできますよ!なんて、そんな会話からまた次の仕事につながっていくんです」

 

お客様からすれば、直接話している相手が車の整備をしてくれているというのは、要望も出しやすく安心感も大きい。

 

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春日自動車工業所は、辰野町工場と箕輪町中古車販売の2店舗で営業。
辰野町の工場では、車検による整備、鈑金作業が主。

軽いキズなどの対応は箕輪店で行い、鈑金作業が必要なものは辰野町の工場へ運ばれてくる。

 

「サラリーマン時代、車に携わっていた頃は、こうした方がいいああした方がいいなんて思いがあっても、会社の仕組みがありますから思う様には動けません。自分で会社を持ったことで、組織の仕組みの良いところは取り入れ、改善した方がいいと思う部分は改善できます。それがこの仕事のやりがいにつながっていきます」

 

春日自動車
 

そんな唐澤さんが、車に携わり始めたのは二十歳の頃。

整備経験も資格もない中で、兄の先輩が勤めていた自動車整備の会社を紹介され入社。

入社して1年後には、仕事が終わってからの夜間、整備振興会が開催している車の整備の学校に半年間通い三級整備士の資格を取得後、離職。

さらに溶接の基礎を学びたいと技術専門学校の溶接科へ半年間通った。

 

「前の会社を辞めて技術専門学校へ通っている頃、知り合いの自動車会社の社長が体調を崩してしまい、手伝ってくれないかと声を掛けられたんです。技術専門学校の卒業まで後一ヶ月という時期でしたから卒業まで待ってもらいその後、社長の右腕というカタチで勤めさせてもらいました。それから7年が経ち後継者である御子息も成長されたこともあり新天地を探していました。そんな時に偶然出会ったのが春日自動車の先代でした」

 

春日自動車
 

たつのシゴトの取材を重ねる中で度々垣間見える人との縁。
それはいつも絶妙なタイミングで訪れ、まるで導かれているかのような印象を受けます。

 

「こうして私は春日自動車との縁があった訳ですが、本当は誰にもそうした縁というのがあると思うんです。それを逃してしまうのは、見過ごしてしまっているか準備不足でチャンスを逃してしまっているかのどちらかだと思います」

 

春日自動車
 

縁と言えば、2015年に町で行われた実践型インターンシップに参加された際、インターン生で来た学生との面白おかしい縁がありましたね。

 

「クルマ好きのヤンチャな男の子とばかり思っていたら、真逆の感じの女の子が入って来たので、もう頭の中が真っ白でしたね(笑) どうしたらいいの?何をしてもらえばいいの?何が出来るの?って思いました」

 

ところが、どっこい!!そうではなかった。

 

「はい、こうした自動車業界は昔ヤンチャだった。そんな従業員が多いので、お客様からは接しにくい印象が持たれがちです。なので、こうした女の子が入って来たことで外からの目線、女の子ならではの目線で職場を変えてくれる事を期待しました」

 

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インターン生には手はじめに、社内では趣向が偏ってしまいがちなカスタムカーやカスタムバイクの企画、デザインを依頼。

インターン生に言われるまま部品を調達し製作。

一連のビジネスモデルとしての流れを企画してもらい、反響をみた。

ところが、そうしたこちらからの提案に留まらず
インターン生からは、お客様の居やすい環境つくり。
駐車場設置や効率良く作業ができる仕組みつくり。
報連相の実施を提案されたという。

 

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「ということで事務所の整理がはじまりました。お客様の居やすい環境つくりとして、待ち時間を快適に過ごしていただくための本棚を置き、事務所はオシャレなカフェ風にアレンジしてくれました。今まで駐車スペースがなく、お客様がどこに車を停めたらいいのか分からない状況にあったのを、インターン生の指示で従業員と一緒になって駐車スペースをつくりました」

 

春日自動車
 

「また、朝の掃除の徹底も指摘され(笑)、落ち葉の清掃などにも取り組みました。そして、一日の作業の動きを分かるように作業ボードの設置をしました。報連相《報告・連絡・相談》がしやすい職場つくりをしようと、ノー弁当デーという日をつくり、インターン生がつくったご飯をみんなで食べる日をつくったんです。すると次第に、従業員たちの笑顔が見られるように変化していったんですね。それでもインターン生からは、まだまだ笑顔が足りないと叱責されました(笑)」

 

実践型インターンシップ報告会ではこの話の際、会場が笑い声に包まれた。

 

「こうしたインターン生の功績もあって、新規の鈑金依頼の他、新聞広告に載せた車は8台が売れたんです。全体の売り上げは、15.5%のアップにつながったんです。思いもよらないインターン生の活躍に正直言って驚きました」

 

「その頃ちょうど文化祭準備をしていた豊南短期大学の生徒たちにアンケートで協力してもらいました。どんな形のどんな色の車が好きなのか?車は買った状態のままがいいのか?それとも手を加えたいか?など20項目ぐらいのアンケートに答えてもらいました。そのアンケート結果から、今の若い子たちの車への関心度の低さがよく理解できました」

 

そうした車への関心の低さを解消するために、個性的な車をつくりたいと考えたという。

 

春日自動車
 

「うちの会社には、あんちゃんという女性スタッフがいます。甘酒が苦手な人でも美味しく飲める、甘酒ラテを商品開発した彼女の移動販売車をモデルケースとしてつくってみよう!!ということになりました」

 

インターン生との企画で、つくることとなった移動販売車がきっかけとなり、現在はお客様の要望に沿ってつくる、移動販売カスタムカーを開発中!!

現在は、移動販売車で既に営業している知り合いも増えたという。

実際に営業をされている現場の声を聞き取り調査しながら、ランニングコストが安く上がるようにと様々な工夫を模索しています。

 

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「例えばラーメンの移動販売車を作るとします。お客様からすれば様々な要望があると思うんです。なので受注生産というカタチを取ることになります。今の私たちに必用なのは、様々なパターンを蓄積してお客様からの様々な要望に応えられること」

 

「中古車販売をする際、車が同じであれば他店と差をつけるには、どうしても価格競争になってしまいます。その中で自分のところで購入してもらう為には、他店と同じ土俵に立っていたのでは結局価格競争の渦に飲み込まれてしまう。他店との価格競争に負けないためには、独自の付加価値を付けることが必要です」

 

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「例えばこんなケースがあります。ワゴン車を買い替えたいとお客様から話がありました。野菜を荷台に積むので、荷台部分は平らでないといけない。乗用車タイプだとシートの厚みがあって荷台が平らにはならないんです。なら、その部分を平らにすれば良いのですねと、椅子を折りたためば平らな荷台になり、荷台をたためば通常にシートも使えるようにできますよ!と伝えるとそんな風にしてくれるなら、ここで車を買うと言ってくれ商談が成立したことがあります」

 

「また、ワゴン車を購入されたお客様で、バイクを車に積みたいという声がありました。バイクは、荷台には入るスペースはあるのだけど、荷台へ乗せるには地上からの段差をどうにかしないといけないし、一人で乗せれるようにしないといけない。それで、こちらの写真のような工夫をしました」

 

春日自動車
 

こうしたクリエイティビティでワクワクする様な取り組みが、春日自動車の個性やウリとなっているのですね。

 

「人生の中で、最も長い時間を過ごすのは、寝ている時間と労働の時間です。その労働の部分を楽しめなきゃ続かないと思うんです。周囲には、よく言われます。楽しそうだよねって。ただ、楽しく仕事することがビジネスにつながっていくかは疑問だけどねなんて言われますけど(笑)」

 

どこの業種でも息の長い企業は、仕事を楽しんでやっている。

楽しむことや遊び心を持つことと、ビジネスという両輪のバランスが良くないと、車と同じで仕事は好転して行かない。

 

「昔と違って、現代はお客様も知識が豊富です。これまで通りのサービスでは、なかなか生き残っていけない時代です。そうした時代だからこそ創意工夫できる部分が仕事の中に生まれてきた訳です。そこが今の時代の仕事の面白さかもしれません」

  • 会社情報
  • 会社情報
    事業所名有限会社春日自動車工業所
    所在地〒399-0422 長野県上伊那郡辰野町大字平出1954番地
    電話番号0266-41-0838
    FAX0266-41-0639
    E-mailkasugajidosha@gmail.com
    設立年月日昭和40年4月26日
    資本金300万円
    代表者名唐澤 弘明
    全従業員数4人 (うち、男性3人 女性1人)
    主な業種自動車修理・鈑金・販売・保険
    事業内容自動車修理・鈑金・販売・車検も承ります。
    また、移動販売車についてもお気軽にご相談ください。
    会社PR

    お客様の要望に真摯に耳を傾け、様々なニーズに応えられる業務を心掛けています。

会社情報
事業所名有限会社春日自動車工業所
所在地〒399-0422 長野県上伊那郡辰野町大字平出1954番地
電話番号0266-41-0838
FAX0266-41-0639
E-mailkasugajidosha@gmail.com
設立年月日昭和40年4月26日
資本金300万円
代表者名唐澤 弘明
全従業員数4人 (うち、男性3人 女性1人)
主な業種自動車修理・鈑金・販売・保険
事業内容自動車修理・鈑金・販売・車検も承ります。
また、移動販売車についてもお気軽にご相談ください。
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